作者:岡田”雪達磨”改めOkadaYukidarumaさん


スーパーSF大戦 外伝



− 闇 −



Aパート アテナ神

「藤枝さん、私にこの物語を現実の事として受け入れろと?」
「はい首相。信じようと信じまいと神と悪魔が現世に出現している現実は変わりません」
「うぅむ」
 加治の唸り声が執務室内に響き渡った。
 帝国華撃団司令、米田は妙神山で仕入れた情報を報告書にまとめ、連合政府で華撃団を管理する土門危機管理担当補佐官と、そして加治首相本人に宛てて直接提出していた。だが、この通称「米田レポート」は最初から信じられた物ではなかった。神魔幽霊がいなかった世界出身の二人には、もっとも加治は幽霊それも秘めたる恋人の幽霊を見た事が有ったが、神と悪魔の実在と言う話が信じられなかったのである。
 だからといって連合政府の実績ある部署の責任者から、正式に上がってきた報告書を簡単に捨て去るわけにも行かなかった。加治と土門はそれぞれ一晩かけて米田レポートを読み、レポートに在った神界のエージェント藤枝あやめと会見して真実を掴もうと考えたのである。
 そして次の日の首相執務室では、二人の前に呼び出された藤枝あやめがソファに座り、質問に答えようとしていた。
 冒頭の加治のうなり声が治まると同時に、土門がレポートを元に質問を開始した。
 妙神山の位置、その住人、神々と名乗る者達の能力、そして魔物達の活動。
 土門の質問に藤枝あやめは戸惑うことなく、的確に答えていった。そして最後の答えが終わると共に、沈黙が室内に満たされた。
 加治には、あやめの表情が嘘をついている様には見えなかった。しかし、だからと言って神と悪魔の実在を報告するこのレポートを信じる事も出来なかった。まだ新しい異星人が発見された、と言う報告の方が信憑性がある様に思えた。


 コンコン!

 暫くして、静まり返った室内にノックの音が響き、女性秘書官が入室して新たな客の到着を伝えた。
「加治首相。時空融合孤児援護局長、城戸様がお見えになりました」
「ミス マーサ。城戸局長を通してくれたまえ。藤枝さんはこのまま控えていてください」
 秘書官には融合前から総理府に勤める公務員もいたが、入室してきた彼女は首相付きSPとして秘書官も兼ねる契約をしているディビジョンMの隊員である方だ。
 加治は何か思い付いたのか、あやめをその場に止めながら城戸沙織を迎え入れる事にした。マーサはその指示を受けて沙織を迎えに部屋を出て行った。
「首相、まさか城戸さんに判断させようと言うのですか?」
 首相の判断に心当たりのある土門が質問した。
「嘘か本当か知りませんが、彼女はアテナ神の化身と言われています。本人もそれを否定していませんしね。ギリシャ神話ではアテナのお告げはアポロンのお告げ程有名ではないですが、それでも彼女のご神託は価値が有ると思いますよ」
 リアリストの土門は加治の台詞に肩をすくめた。彼女とアテナの
聖闘士(セイント)達の能力は認めていても、やはりこの男は女神アテナの化身と言う話の方は信じていないのである。
 だがあやめはアテナ神の化身と聞いて、顔が少し青ざめた。
「加治首相。アテナ神とは、あの・・・?」
「そうです。アテナと言う御名の神様は他に御座されてないはずですが。どうかしましたか?」
「いえ、かなり有名な神様ですので緊張しているだけですわ」
 ちょうどその時、噂の城戸沙織が入ってきた。
「加治首相、おはようございます。時空融合孤児問題の最新報告を持ってまいりました・・・が?」
 沙織の挨拶が途中で止まってしまった。室内にいる人間を見て、報告どころでは無い事に気が付いたようだ。
「城戸さん、申し訳無いが時空融合孤児の件は後回しにしてこのレポートの真偽を判断してくれませんか?」
 加治から米田レポートを受け取った沙織はレポートをパラパラッとめくり、『妙神山』の単語を見つけてその前後を一瞥した。そして。
「加治首相、レポート全体が正しいかは私にも知識が無い部分があるので判断できません。しかし妙神山に神様が御座しられると言う情報には興味があります」
 こう言って微笑んだ沙織の笑顔には、神々しさと共に恐れを感じさせる物があった。
「そうですね、私ならその神様の正体を掴もうと思います。少なくとも女神アテナの前で神を名乗るならば、その力を示して貰わねば」
 そう、ギリシャ神話の神々は人間に力を貸す事もあるが、神に挑む者には容赦なく神罰を与えるのである。神罰をくぐり抜けた数少ない勇者は天空に相応しい地位を得る事ができるが、殆どの人間は悲惨な最期を遂げる。
 女神アテナにまつわる神話にも人間に罰を与える物があったな。と、加治はギリシャ神話を思い出した。
「一応尋ねますが、もしただの人間が神様を名乗っているのであったら、どうなされますか?」
 心配顔になって問い返す加治を見ながら、沙織はくすっと笑いながら答えた。
「加治首相?もしかして私が怒って神罰を下すのではと、お思いになって?」
「まっ、有り体に言ってそういう事ですな」
 知らず知らず前屈みになっていた上半身を背もたれに戻し、力を抜きながら加治は言った。加治が緊張するほど沙織からは、それほど怒りの感情は見て取れなかった為であった。
「ご心配なさらないで、加治首相。私も神話の頃とは違います。何度も人間に転生し人と歩んできた今では、アテナの力を人間相手に振るおうとは考えておりませんわ。それに、神を名乗る思い上がった人間は墓穴を掘って自滅すると知っていますもの。神罰を与えるまでもありませんわ。けれど、少なくとも人間でない者が関わっている事は事実のようです」
 沙織はこう言うと、あやめの方に顔を向けた。
「あなたからは普通の人間には無い
小宇宙(コスモ)を感じます。見た目通りの人ではないですね」
 それは問いかけと言うより、確認に近かった。
「はい。アテナ様には初めてのお目どおりになります。天界所属名、天使ミカエルの24、魔界所属名、上級降魔殺女、そして、人界名藤枝あやめ。天界との連絡の為、人界帝都駐在任務に着任しております」
 彼女はこう言うと皆が見ている前で光の中に純白の翼を持つ天使のような姿を見せ、次の瞬間魔界の瘴気と共に黒き羽を顕わにし、そしてまた人間の姿に戻っていった。同時に城戸沙織も女神アテナの
小宇宙(コスモ)を燃え上がらせ、あやめが魔界人の姿を現したときに漏れた瘴気を掻き消した。
 藤枝あやめと城戸沙織の変化に、普通の人間である加治と土門は言葉を失っていた。ここで初めて二人は神と悪魔の実在を、理性ではなく感情と本能で実感したのである。城戸沙織は女神アテナの化身。と言う話を加治も今まで本気で信じていた訳では無かったのであった。
「首相!どうかなされましたか?」
 部屋の外からマーサがドアを叩く音が大きく響いて来て、加治と土門はようやく気を取り直した。
「ミス マーサ。何でも無い。ちょっと驚いただけだ。何時もの仕事に戻りたまえ」
 加治はなんでも無かったかのように外に伝えたが、マーサはそれで引くつもりは無かった。
「でも、首相。その部屋から人の物で無い気配が漂ってきました。本当に大丈夫なんですか?」
 これを聴いた加治は、ドアの前まで歩いていった。
「ミス マーサ。そこには他に誰かいるか?」
「首相。隊長と他に当直の隊員が数名ここに待機しています」
「宜しい、マリー隊長。官房長官と補佐官全員を集めてくれたまえ。それと鷲羽ちゃんと統幕調査別課の狩賀博士に至急連絡をとって私の所に来させてくれ」
 室内を見せないように僅かに明けたドアの隙間から廊下に顔を出した加治がマリー隊長に命令を出した。その加治の頬に手を触れたマーサは確認する様に頷いた。
「隊長、催眠下には無いようです。加治首相ご本人の意思で、この命令は出されています」
「解ったわ、マーサ」
 マーサの能力を信じているマリー隊長はマーサの判断をすぐに受け入れ、加治の命令が正しい物と判断した。時空融合前のある作戦でディビジョンMのゲストになったことがあるマーサ・エンドラはディビジョンMの隊長、真理子・ローズバンクの下に合流した後は、ディビジョンM唯一の超常能力者、『白魔術使い』いわゆる『魔女』の異名を持って活動している。とは言っても、時空融合後の日本に多数現れた魔法使いたち、そのほとんどは未確認のままであるが、と異なり、どちらかと言うとエスパーのような能力者である。マーサ・エンドラは接触テレパス能力を持っており、それを使って加治の意識を調べたのであった。
 マリーは振り返ると背後に控えている部下達に命令を下した。
「ヘルガ、至急官房長官と補佐官全員、それに鷲羽ちゃんと狩賀博士に連絡を。他の者は通常業務に戻りなさい」
「ヤー、コマンダー」
 マリー隊長の命令に従い副官のヘルガが連絡と迎えに、残りの隊員たちは拳銃をスーツの下に仕舞いながら元の業務に戻っていった。
 そして数十分後、官房長官と補佐官たちがお客と待ち受ける中、首相の呼び出しを受けて取る物もとりあえず急いでやってきた二人の科学者と共にマリーとマーサが執務室に招き入れられた。
 鷲羽ちゃんが呼ばれた理由を今更詳細に説明する必要は無いであろう。魔法を研究している鷲羽ちゃんならば、神と悪魔、そして華撃団の霊力を本格的に研究するに相応しい科学者であるからだ。
 そしてもう一人呼ばれた科学者、狩賀博士もこの案件に参加するに相応しい人材である。
 自衛隊統合幕僚本部に設置されている調査本部には、特別な位置に置かれている部署がある。首相以外の出動命令を受け付けない、通称『別課』と呼ばれる特務調査課を率いているのが狩賀博士であった。彼と彼の部下、
特殊能力戦略部隊(Special Ability Task Force)のスーパーソルジャー達は元の世界で『神』と呼ばれた超常の存在を追跡していた。そんな彼らは今では陸上自衛隊公安部にあった超常遊撃隊をも吸収し、自衛隊の超能力部隊の総元締めとして諜報活動の一端を受け持っている。
 さて全員が集まったところで、改めて全員に対して土門補佐官から「米田レポート」と、マーサがこの部屋に感じた人外の気配の正体を軽く教えられた。
 そして説明が終わっても信じ切れない人が殆どであったが、結局連合政府として米田レポートの裏付けを極秘に取っていく事になった。
 まず鷲羽ちゃんが帝国華撃団へ出向き、本格的に華撃団の霊力、具体的には精霊石とその具体的な使用技術を科学分析する事になる。
 そして精霊石が重要なマテリアルである事が確認され、この結果を受けてゴーストスィーパー世界での主要産出地であるザンス王国への調査命令が倉木外交担当補佐官を通じて大西洋調査艦隊に下る事になる。
 その他の補佐官たちも、それぞれの分野でこの情報の影響を研究する事になった。
 狩賀博士へはスーパーソルジャーたちを妙神山に派遣し、連合政府として正式に接触・調査するように命ぜられた。もちろん加治首相の親書を携えて、失礼の無いように接触する事になる。そして小龍姫からは「お会いできるのを楽しみにお待ちして言います」という色よい返事があった。その文章の前に「困難を乗り越えて」と言う気になる一言があったのだが。
 そして。
「私も近いうちに妙神山の小竜姫様へ挨拶に伺うつもりです。加治首相はどうなされますか?」
 方針が決定して散会する直前に城戸沙織が加治に問いかけてきた。
「私も人間代表として出向かねばいけないでしょうね。そこで細井さん、キャンセル無しにまとまって時間のとれるスケジュールは何時が空いてますか?」
 加治は沙織へ答えると、脇に控える細井官房長官にスケジュール確認を取った。
「そうですね。妙神山への登山を秘密裏に行う必要がありますし、国民の注意を引かないように行動するなら世間一般も納得する年末年始の休暇時期に成るでしょう」
「解りました。ではそういう事で御一緒できないでしょうか、城戸さん」
「加治首相のお誘いなら、お断りできませんわね」
 冗談交じりで沙織は加治首相との同行を受け入れた。

 こうして新世紀元年の大晦日、霊峰妙神山に加治首相と城戸沙織の一行が来ていた。
 だが加治が向かう先に在るはずの、小竜姫が居る山頂はまだまだ見えなかった。それどころか・・・・・

ソルジャーズ(総員)
 マリー隊長の号令にCATの隊員たちは一斉に突撃体制に入った。
レディ(用意)アターック(突撃)!!」
 彼女らは一斉に頂上目掛けて登山道を突進した。が、10m突進して倒れたのが半数、最後の一人も50m進んでひっくり返ってしまった。
「マリー、『新月の悪魔』の時の様には行きませんわ。この道に掛かるプレッシャーは並大抵のものではありません」
 対テロ民間特殊部隊CATの女性部隊ディビジョンM唯一の能力者、『白魔術使』マーサ・エンドラがマリー・ローズバンク隊長を嗜めた。
「ん〜、マーサ。やれるだけの事はやってみないと、ね。でも無駄だったわね」
 時空融合前、マリー隊長率いるディビジョンMはマーサと組んでカルト教団のテロリスト『新月の悪魔』と戦った事があった。あの時、黒魔術を操る敵教祖の瞬間催眠で攻撃不能になってしまったのだが、訓練で体に刻み込んだ号令と反射神経で催眠術を破ったのである。その経験がここでも同じ事をさせたのであるが、しかし流石に本物の神様相手には通じなかった。
 妙神山へ赴く加治首相の警護には、ディビジョンMの他に警視庁から派遣されているSPと自衛隊からもERETが出動していた。とは言ってもERETは新命隊長以下歴戦の隊員が南米邦人救出作戦の訓練中である為に参加せず、新入隊員を出していた。ERETを始めとする自衛隊系の特殊部隊では、新入隊員ですら陸自で言えばレンジャー資格を軽く取れるぐらいの訓練は積んでいるのである。足りないのは実戦経験だけと言って良い。新命隊長には神様が相手とは知らされなかったが、仮にも友好的な相手であるし戦闘に巻き込まれる事も無いであろうから、新入隊員でも大丈夫だろうと判断したのである。そして今回は数も少ないので、ERETはディビジョンMの指揮下に入っていた。
 この体力自慢で固めた加治の一行は、妙神山を順調に登っていた。だが、登山道の途中で倒れる人間が続出したのである。
 始めはディビジョンMとは関係ない本来の首相秘書官達が倒れていった。慣れない雪山登山にばててしまったのだと思われたが、続いて首相付きSPが、そして新入り揃いとはいえERET隊員達まで倒れていったのである。下山しようとすれば足は素直に動き出す。しかし頂上へ向かうと、誰かに禁じられたように足が動かなくなり、精神と肉体は衝突して制止してしまい、最後には心身が緊張するあまりにその場に倒れてしまうのであった。
 ここで初めて一同は小龍姫の返事にあった『困難』が、この道を登る人間にかかる目に見えない精神的なプレッシャーである事を理解したのである。
「でも結果的には無駄になっても、困難に挑戦する人間は大好きですよ」
 アテナ神こと、背後に護衛の『乙女座』シャカを従えた城戸沙織も会話に加わってきた。その沙織に対してマリー隊長が質問した。
「このプレッシャーをかけているのは、やっぱりこの山に住まう小龍姫様ですか?」
「ええ、そうです。さすがにあの御方が張られた結界だけの事はありますね。相応しい力を持っていないと、面会すら出来ないようになっています」
 沙織は加治とは別個に『乙女座』のシャカを使いに出していた。そして、帰還したシャカから妙神山の山麓一帯に小龍姫の
小宇宙(コスモ)が満ち、それが結界となっていると報告を受けていたのである。
「加治首相の訪問を許しながら、それを邪魔するようなことをするんですか?」
 小龍姫が自分たちの登山を邪魔していると知ったマリー隊長が憤慨した。だが、沙織は平然と答えた。
「神の試練を乗り越えて、初めて神の恵みは与えられます。でも、登り切った後でその試練を始めても良かったとも思いますが。ね、中野三佐」
 彼女は『別課』から道案内にやってきた中野三佐に笑顔で話題を振った。彼女は何かを知っている様である。中野もそれに気づき、またディビジョンMの二人も自分に注意を向けたので、内心冷や汗を流しつつ彼女たちの会話に参加した。
「ええ、そう言う事です。もっともこんなに結界が強化された原因は、うちの隊長が門番のトラウマを悪化させて守り役休業に追い込んだからでもありますが」
 苦笑しながら頬に傷を持つ大男が答えた。
 彼は彼女たちが話している間中、今までに倒れた者達を自分の超能力を使って麓の宿舎へテレポートさせていた。こんな事になるだろうと、『別課』の方で既に医者を手配済みであった。
 ちなみに彼は無造作に結界内に踏み込んでいる。既に加治首相からの親書を小龍姫へ届ける事に成功したが故に、『別課』のスーパーソルジャー達は小龍姫の神域に受け入れられており、その一人である彼も小龍姫の結界内を自由に動き回れるのである。
「何にせよ加治首相。これから先はよほど自分の意志を持ちつづけないと小龍姫様の結界を突破する事は難しいですよ」
 中野はそう言いつつ、加治を見た。
 その加治はボディーガードたちの会話を背後に聞きながら、思い更けていた。
 ( ・・・やはり米田さんの報告書は正しかったか。これからの日本の為、いや世界の為にどうしてもお会いせねば・・・ )
 ここまで考えた加治は四人の方に振り返った。
「中野三佐。貴方は知っていたのですか?小龍姫様とお会いしたければ、自力でここを突破しなければいけない事を」
 それは質問と言うよりも、確認であった。その鋭い発言に中野は深々と頭を下げて答えた。
「申し訳ありません、加治首相。小龍姫様から『これを秘密にしなければ会う事すら断ります』と頼まれましたので、今まで報告が出来ませんでした」
 謝る中野に加治は大したこと無いと直ぐに許した。こちらも協力を得るために登るのであるが、基本的に人界不介入を方針とする神様に願掛けをするのである。お布施にしろ、試練にしろ何かしらの要求がある事は予想済みである。
「『神の試練を乗り越えて、初めて神の恵みが与えられる』と小龍姫様は仰っている。ならば、ここからは一人で行きます」
 加治は力強く宣言すると、その言葉通り他人を待たず歩き出した。
 アテナも
聖闘士(セイント)達も、そしてマリー隊長とマーサも中野も加治の後に続いて歩き出したが、結界のプレッシャーによろめく加治に誰も触る事はなかった。
 そして加治の方もアテナや
聖闘士(セイント)達に頼る言葉を吐く事も無く、プレッシャーに苦しみながらも一歩一歩小龍姫の元に歩んでいった。

続きます。


2002/08/01 初投稿
2002/11/15 改訂


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