スーパーSF大戦


第18話 C−Part




 艦長達がマイクロバスにのってビル群の方へ向かい始めた頃、私と思兼はナデシコの相転移エンジンの稼働停止シーケンスに入っていました。
 整備班のセイヤさんは色々と作業があるとの事で、格納庫に向かいました。
 操舵のミナトさんや通信のメグミさんも、それぞれのコンソールについて低電力モードに移行させる準備に入っていましたが、4人のパイロットの方たちはする事がないらしく艦橋前部の待機区画で暇そうにしています。
 騒ぐくらいなら自室に戻っていればいいのに、少しうるさいです。
 あ、アキトさんは昼飯の時間だからといってさっき食堂の方へ行ってます。コックさんですから。
「お、みんな! 滑走路見て見ろよ」
 ヤマダさんうるさいです。
「ナニナニ? どうしたの」
 ミナトさんまで見ないで下さい、・・・って艦橋にいる全員がそっちに注目しちゃってます。
 本当、バカばっか。
「へぇ〜、アレがここの戦闘機か。・・・ちょっと不格好だな」
 つられて見てみると滑走路に3機のリフティングボディ機が並んでいます。
 確かに不格好かも、しかも3機それぞれ形と色が違います。
 実験機か何かなのでしょう。
「お、タキシングしてる、滑走開始、おお、なかなかの上昇力、手強いかも」
「へ、あんな不格好な戦闘機ごときに遅れは取らねぇって」
「おおぅ、さすがリョーコ。自信満々じゃーん」
「当たり前だろ」
「辺りの羊が鳴きました、辺りメェー、あたりめぇー・・・あたりまぇ・・・クックック」
「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」
 イズミさんが何か言ったら皆さん固まってしまいました。
 さて、静かになったことですし、作業の続きをしましょう。
「あっ! あのままじゃ衝突しちゃう!」
 えっ?
 いつの間にか天井のスクリーンに映し出されていた3機の戦闘機は上空500メートル位でアクロバット飛行をしていましたが、先頭の一機がクルリと背面飛行に入るとその後から2機の戦闘機が衝突しました。
 とても無事とは思えないスピードでしたが大丈夫でしょうか。
 え? ええ?
「うお、ゲキガンガーか!?」
 ヤマダさんがその光景を見て叫びました。
 とても信じられませんが、衝突した戦闘機は変形というのも笑っちゃうような問答無用の変形をしながら一機のロボットになってしまいました。
 特殊な形状記憶合金でも使っているのでしょうか、とても常識では考えられない変形です。科学的じゃありませんね。
「違うよー、カラーリングも形も違うじゃん」
「うむ、確かに。じゃあ何者だ、あのゲキガンもどき」
「さぁ・・・」
 ヒカルさんは何やら考え込んでいましたが、あ、何こっち見てるんですか。
「ねぇ、ルリちゃん。アレの事調べられない?」
 やっぱり。
「はい、向こうのコンピューターにハッキングを掛ければ分かると思いますが・・・アオイさん、電子戦仕掛けても良いんですか」
 ・・・アオイさん、久しぶりに出番が回ってきたからってそんなに嬉しそうな顔をしないで下さい。
「そうだな、僕たちには色々と情報が必要だ、頼むよルリくん」
「分かりました、それではハッキング体勢に入りますね。思兼、回線を開いてちょうだい」
<OK>
<準備完了>
<いつでもどうぞ>
 ありがとう、思兼。
 私がIFS端末にに触れると両手の平のタトゥーが活性化し輝きだした。
 さて、センターユニットはっと。
 あった、これですね。SCEBAI謹製第六世代機非ノイマン型ニューロン・セントラルコンピューターMAYUMI。
 この時代にしては開発が早いですね、ではお邪魔します。
 ふむ、信号に対する機械的なレスポンスはまあまあですね、でも制御用のプログラムがまだまだです。まぁハッキングして置いて言えた義理ではありませんが。
 さて、いま一番活性化している部位は、ありました。



 ACCESS:******
 PASS WARD:******−******−******




 ふぅ、何とかなりましたね。
 ではデーターを戴きます。



 SUPER ROBO COMAND.
 TEST SYSTEM ANARISE.
 #005 2nd GENERATION GETTAR ROBO SYSTEM.
 DRI−Machine Fusion System.
 ENARGY SYSTEM:GETTAR GENERATAR.
 A−PATURN:GETTAR DRAGON.
 MAIN PIROT;RYOUMA.N.
 50(m).330(t).
 B−PATURN:GETTAR LAIGUER.
 MAIN PIROT;HAYATO.Z.
 50(m).330(t).
 C−PATURN:GETTAR POSADON.
 MAIN PIROT;BENKEI.K.
 40(m).330(t).
 SAPRISE TRANS FORM SYSTEM.
 MAID IN.SAOTOME.I.




 まぁ、簡単ですが、こんな物で良いでしょう。
 これ以上のデーターをとったら向こうの人に悪いですから。
 さて、皆さん期待して私を見てますね。
 とは言え、いちいち私が口で説明するのも何ですので、思兼に任しちゃいましょう。
 と言うワケでよろしくね。
<わかりました、ルリ>
 瞬時にデーターをまとめた思兼がデーターを各自のコミュニケに流すと、それまでとても信じられないような変形をしていた謎のロボット、ゲッターロボGに注目していた人達が驚きの声をあげました。
 それはそうでしょう、3機の飛行機が3パターンの変形合体をすることが出来るなんて普通じゃないですから。
 えっ? 3体合体6変化出来るロボットもいるんですか? ]X合体機甲艦隊ですか・・・。想像を絶してますね。でも15体も合体する割には陸海空用の3機に分離するだけ・・・、効率が悪いんですね。
 所でヤマダさんとヒカルさんはやっぱり、と言う顔をしてニヤついています。
 そんなにゲキガンガーに似ていることが面白いのでしょうか。アホらし。



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